家づくりに熱い想いをかける「職人」さんのインタビュー。
今回は熊本市東区にある、濱田建築の濱田 英貴さんにお話を伺いました。
Q1. このお仕事をされて何年目になりますか?
独立してから11年くらいになるので、大工歴はトータルで22年目くらいになるかと思います。
25歳で大工を始める前は、建材屋(サッシ屋)で働いていました。
Q2. 建材屋さんから大工に転身しようと思われたきっかけは?
サッシ屋の時から家づくりの現場に出入りしてたのですが、そこで働いている職人さんたちを見ているうちに、「自分もやってみたい!」と思うようになったのがきっかけです。
昔から職人は10代の若いうちに見習いからスタートする、というのが当たり前の流れだったから25歳から始めるのは遅いのかなという不安もあったのですが、親方に「やる気があれば覚えれる」と言われて決心し、この道に進むことにしました。
Q3. 前職が今の大工仕事に生きていると感じる部分はありますか?
これまで10年近く違う業界で仕事をし、違う目線でこの現場を見てきたからこそ、今こうやって別の角度からも物事が見れているのかなと思います。
過去の経験が役立っていることはすごく良かったと思っています。
Q4. 仕事をする上で大切にしている事はなんですか?
そうですね。例えば「手間請け」の仕事になると、お客さんは数ある建築会社の中から好きな建築会社を選ばれますが、大工までは選べないですよね。
でもどんな形であれせっかく自分の会社に任せてもらえるのだから、これもひとつの縁。
お客さんにとっては一生に一回の家だから、誠意をもってきっちりとした仕事をしよう、という事は常に思って働いています。
これは親方の教えなんですけど、若い世代の職人にもいつも言っている事です。
やはりお客さんに満足して喜んでいただけることが一番ですから。
Q5. 休日の過ごし方を教えてください。
趣味は色々あるのですが、その中でも釣りをしたり、モトクロスバイクで林道を走ったりすることが多いですね。
「モトクロス」は、専用のバイクで土の上を走ったりジャンプしたりするスポーツなんですが、季節問わず山の中を走って写真を撮ったり、コーヒーを持参して山の上で飲んだり、自然の中で過ごすのが好きです。
釣りやバイクは息子と行くこともあります。
息子は今建築士の資格を取るために頑張っているのですが、将来一緒に仕事に関われたらいいなと思います。
大工を始めた時期が人より早くなかった分、人一倍努力をされてきた濱田さん。
仕事もプライベートもチャレンジ精神を忘れず、アクティブな濱田さんの周りはいつも楽しそうです。
親方に教わった大切なことを胸に、日々実直に仕事に取り組むその姿がとても生き生きとした素敵な職人さんです。