イベント構想から約1年。やっとの想いで形となった第一回目「江津湖キャンプ」の様子をお届けします!
江津湖から熊本を元気に。
熊本が大きく揺れた あの日から3年。
私たちはこれまで当たり前にあった日常の風景がどれだけ大切なものだったかを、改めて感じることとなりました。
その一つである私たちの大切な場所、江津湖。
湧き水からなる美しい湖と自然豊かな公園。
まちの中心部にこれほど良い環境がある素晴らしさ。
まずは身近な場所、江津湖から熊本を元気にしたい。
そんな想いから「くまもと江津湖魅力化推進協議会」が結成されました。
災害に強いまちづくり。
徐々に復興に向かってはいるものの、災害の爪痕はまだ残っています。
災害は突然やってくる。
日頃からの備えや対策が重要です。
災害対策意識を高め、過酷な避難生活を乗り切る知恵と行動を備える目的で「くまもと防災スクール」が企画されました。
くまもと防災スクールとは?
テントやタープの張り方から、火の起こし方、身の回りの食材を使用した料理など、野外での避難生活における昼夜の過ごし方を学べる体験型のイベントです。
このほかにも防災士によるセミナーや防災グッズの展示、ブッシュクラフト体験、ネイチャーゲームなど盛りだくさんの内容。
「自然の中で生きる術」が身に付きます。
江津湖キャンプ一日目!
「防災スクール」とは言っていますが、楽しむことも大事!
心地よい音楽が流れる会場で、まず各自テントを張るところからスタートです。
テント張りは大変そう…と思いがちですが、教えてもらいながらやってみると意外と簡単!
女性だけでもテントを組み立てることができました。
テントの中をまるで自宅の寝室のようなおしゃれな空間に演出されている、上級者の方も!
テントスペースのお隣では、ブッシュクラフト体験が行われていました。
「ブッシュクラフト」とは、極力自然の中にある素材を利用してアウトドアを楽しむというキャンプスタイル。
古くからあるナイフや火打石などの装備を使用し、必要なものはその場で自作。
自然の中で生きる知恵を身につけることが主な目的で、災害時に身の回りにある限られた道具で火をつけたり生活できるようになるための知識や技術を教えてもらいます。
これがマスターできたら、かなり心強いですね!
どんな状況下でも生き抜けるような気がしてきます…!
子供から大人まで楽しんで取り組んでいました。
こちらは災害時料理教室。
身の回りのもので簡単にできる料理を作ります。
なにやら空のペットボトルがたくさん並んでいます。
このペットボトルの中に材料を入れて・・・振ります。一心不乱に振ります。
混ざったら、まるで親鳥が卵を温めるかのようにそのペットボトルを服の中へ。
一体何ができあがるのでしょうか…
いい感じに膨らんできたら発酵している証拠。
ペットボトルから出し、形を形成。
具をトッピングします。
もう分かりましたね。
オーブンに改造した一斗缶から出てきたのは…
そうです、焼きたてのpizza!!
気になるお味ですが…
どこからどう食べても完全にpizzaです!
みんな美味しそうに食べていました。
日が沈み始めあたりがだんだんと暗くなってきたころ、会場にライトが点灯しました。
とってもいい雰囲気。
なんだか江津湖じゃないみたいです。
会場の中央の方には、キャンプファイヤーも。
子供も大人も一緒になって焼いて食べるマシュマロは絶品!
夕食後は自由時間。
子供たちは集まって映画を観たり。
大人はカードゲームで盛り上がったり、談笑したり。
みなさん思い思いの時間を過ごしていました。
ふかふかのベッド
いつでも入れる暖かいお風呂
24時間放送され続けているテレビ
いつも当たり前にある便利なものから離れてみると、普段どれだけ物や環境に恵まれているのかがわかります。
そして、本当に大事なもの、そうでないものも見えてきます。
今夜はそれぞれに想いを馳せながら、眠りにつきました。
江津湖キャンプ最終日。
木の香りと鳥のさえずりが気持ちの良い朝。
キャンプも終盤の今日は、まず朝ごはんの準備からです。
防災用の五目ご飯とお湯をそそぐだけのフリーズドライのお味噌汁。
少し肌寒い朝は暖かい食べ物が体に染みます。
ご飯を食べ終わって少しゆっくりしたら、各自テントをたたんで片付けの時間。
楽しい時間はあっという間に終わり。
最後に全員で江津湖の清掃をして、江津湖キャンプは無事に終了しました!
今後もこういった活動を通して、この素晴らしい場所、江津湖の魅了がどんどん伝わっていくとよいですね。
そして観光やアクティビティの拠点、熊本の力となるようなそんな場所になるように。
次回の江津湖キャンプもお楽しみに!
撮影協力:平田克広さん(haco) @hiratakatsuhiro